ミニワッター2台の切換(セレクタ)【04】

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SP+側のみ切換え(SP-側共通化

ふとしたきっかけから、SP+側のみ切換える場合の回路を作成した。

  • 切換スイッチは、2接点型に小型化(安価かつ入手が容易)できる。
  • 一方、SP-側が共通となるため、ミニワッターpart2を接続するのは避けた方が良いと考える。part2はDC12Vの-側がGNDになるため、別のミニワッターGNDラインへ回り込み影響を起こしそうに思える…。
  • そういう観点からすると、4接点(4線)の切換スイッチが無難ということになる。

ミニワッター2台の切換(セレクタ)【03】

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仕上り

スピーカ1対(R/L)に、ミニワッター(アンプ)2台を接続する切換え器が出来上がった。

安価な作りではあるが、見栄えはそれほど悪くなく、機能面での不備もない。

  • スピーカ接続端子は、全てビス止め構造とした。ケーブルに丸形圧着端子を付けて使用する。
  • バナナプラグはあまり好きではない。強電屋さん(配電盤など)は、圧着端子を使った配線が殆どである。
  • 大型トグルスイッチの上下操作に伴ってパネル(ブリキ)が若干波打つが、内部配線に短絡が起きるようなことは無く、ケース(ASHTRAY)が変形することもない。

ミニワッター2台の切換(セレクタ)【02】

ケース(箱)の穿孔

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ミニワッター(アンプ)のセレクタ用ケース(箱)が出来上がった。

  • 先ず、部品をいろいろ並べ替えながら配置を決定。
  • 決めた配置に基づいて、穿孔図を作成(Word2007を使用)。
  • この穿孔図をケースに貼付し、線に沿ってカッターナイフでケガキ。これを色鉛筆でなぞって、見やすくする。
  • ケースにポンチを打って、ドリルで穴あけ。角穴は、φ3穴を並べてあけてニッパで切抜き、ヤスリで仕上げると言うよくある方法をとった。
  • 案の定、穴の周辺が歪んだ。ただ、板面に部品を取付けるので、そこそこの外観にはなるだろうし、内部に基板などがないため隙間ができても支障はないし…。
  • この穴の周辺やキズ(作業ミス)に対し、クリアラッカー(車用タッチアップペイント:part5 15V版(19V版の基板レイアウト)製作時の残り)で錆止めをした。Crメッキ風のケース(箱)なので、補修塗りが目立ちにくい。

ブリキ板(t:0.4mm程度)のヤスリがけは結構きつかった。鉄材であることと、薄いので力が逃げることに理由がありそう。

ミニワッター2台の切換(セレクタ)【01】

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二世代のミニワッターを切換えて活用する

約二年の間に、ミニワッターpart2とpart5 15V版(19V版の基板レイアウト)の2台を制作してきた。

このそれぞれに魅力があるので、入力ソースで使い分けして行くこととし、手持ち部品を活用しながら、安価にセレクタを作ることを目指した。

  • 簡素な機能ではあるが、頭の整理を兼ねて回路図を作成(Word2007を使用)した。ぶっつけ本番で組み立てると、きっとミスをしたに違いないと感じた。
  • 実は、以前からこんな構想を描いていて、4接点のトグルスイッチとスピーカ接続端子を秋葉原買い集めていた。ここでやっと、我が重い腰を上げる次第
  • ケース(外箱)になりそうなものをダイソーで探したら、ASHTRAY(税別100円)を見つけた。たまに百均へ行ってみると、面白いものがけっこうある。
  • 外観は悪くないが、ブリキ板(t:0.4mm程度)なので、穿孔がむずかしそうではある。

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材料は揃ったので、次は、部品配置を決めたうえで穿孔図を作成する工程になる。

 

ミニワッター用ケースの構造要件

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 前後パネルと底板が分離する構造は作業性が良好

ぺるけさんのミニワッターシリーズでは、タカチ製HENシリーズのケースを使用されている。

http://www.op316.com/tubes/mw/mw-15v-p5.htm

このケースは、前後パネルと底板、上板が分離する構造であり、穿孔作業から基板や周辺部品の取付け・配線作業、動作確認・調整作業までの全てをスムーズに運べる。

拙ミニワッター(part2、part5 15V版)はHENシリーズを使用していないが、この分離構造要件は踏襲している。

このことで、先日のミニワッターpart5 15V版(19V版の基板レイアウト)改修(ボリューム~基板間配線の交換)においては、ケース底板を外すだけで簡単に作業を済ませることができた。

スピーカケーブルの対撚が効果的

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スピーカ接続ケーブルを対撚にして誘導ノイズを解消

考え落ちしていた。

スピーカ接続ケーブルのノイズ対策が出来ていなかったのだ。

 

昨日、ミニワッターpart5 15V版(19V版の基板レイアウト)ボリューム部分の配線を対撚(ツイスト)に改修したが、その後、本機を稼働状態で縦に動かしたら”ジ~…”というノイズが出た。

ほどなく、スピーカ接続ケーブル原因のあることがわかった。オーディオ信号入力部に誘導ノイズが乗っているようす。

この現象は、ぺるけさんの「私のアンプ設計マニュアル / 基礎・応用編」「アース回路その2」の図4で解説されている内容に当てはまるのかと。

http://www.op316.com/tubes/tips/b420.htm

 

そこで、元のスピーカ接続ケーブル(ノイズ発生源)を仮設の対撚ケーブルに交換したら、一発でノイズが解消できた。

 

まさに、あたま隠して何とか…状態だよな。

ミニワッターpart5ケース内では対撚り配線しているのに、外部ケーブルでは対応していないなんて。

お恥ずかしい限りである。(対撚りの効果を改めて実感したしだい)

 

アンプ初段増幅部のボリューム配線引回し

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ボリューム~初段増幅間を対撚配線に手直し

先日、ミニワッターpart5 15V版(19V版の基板レイアウト)のL側スピーカから音が出なくなった。

前作ミニワッターpart2でも同じような現象を経験していたので、同じようにボリューム~初段増幅部間の配線を修正した。

  • 基板のInput(R)と(L)、GNDからの電線を対撚(ツイスト)で引出し、シャーシ(アース)に沿わせる。
  • ボリューム中間端子(回路図では矢印で表記)に接続。

結果、予想どおりR側・L側の両スピーカ出力が復旧した。

当初対撚にしなかったのは、この部分の配線が短くて済むので大丈夫だろうとの考え方にあったからである。

なお、この修正の途中にInput(L)とGND(VR側で接続、基板側は浮かせた)からの電線を対撚する策を試みたが、解決には至らなかった。

理由のほどはいまひとつわからない。

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この関係の対応はけっこう神経質なところがあり、悩ましい。

ぺるけさんの「私のアンプ設計マニュアル / 基礎・応用編」の「アース回路」を読み返して、実機でいろいろトライしてみるのが一番のようである。

http://www.op316.com/tubes/tips/b431.htm