ボリュームのギャングエラー補正再び

f:id:L10Eng:20181201222432j:plain

新しいボリュームの特性カーブを作る

ミニワッターpart5 15V版(19V版の基板レイアウト)のL側から音が出なくなる症状が時々起こる。

不調の原因は、ボリューム(50kΩ Aカーブ 2連 )にあるとみられるので、出張帰りに秋葉原へ立ち寄って交換品:LinkmanのR1610G-QB1-A503を3個調達した。

この中からギャングエラーの少ないものを選択する狙いで、低価格(単価:134円(税抜)ほど)でシャフトの切断作業が不要なことも背景にある

  • いつもどおり、ぺるけさんのHP「2連ボリュームの左右アンバランス補正」から「シミュレーションExcelシート」をダウンロード。

http://www.op316.com/tubes/tips/tips21.htm

  • 1個目は、補正抵抗器を入れても目標偏差:0.5dB以内をクリアできなかった。2個目では、補正抵抗器なしで目標値をクリアできたので、ここで終了とした。(残り1個は予備品とする)

f:id:L10Eng:20181201230247j:plain

この型式のボリュームは、ミニワッターpart2で一年半使用(補正Rなし)して来ており、一度も不調は起きていない。

スクリーニングで対処することで良い(自作ならではのわりきり)と思っている。

ミニワッター2台の切換(セレクタ)【05】

スピーカ2対の切換にも使えるf:id:L10Eng:20181107082140j:plain

元は、ミニワッター(アンプ)2台を切換えてスピーカ1対に接続する主旨で製作したものだが、

向きを変えれば、この逆の使い方(スピーカ 2対を切換えてアンプ 1台に接続)もできる。

簡単な機能の切換器であるから、当たり前であるが…。

 

ミニワッター2台の切換(セレクタ)【04】

f:id:L10Eng:20181102182957j:plain

SP+側のみ切換え(SP-側共通化

ふとしたきっかけから、SP+側のみ切換える場合の回路を作成した。

  • 切換スイッチは、2接点型に小型化(安価かつ入手が容易)できる。
  • 一方、SP-側が共通となるため、ミニワッターpart2を接続するのは避けた方が良いと考える。part2はDC12Vの-側がGNDになるため、別のミニワッターGNDラインへ回り込み影響を起こしそうに思える…。
  • そういう観点からすると、4接点(4線)の切換スイッチが無難ということになる。

ミニワッター2台の切換(セレクタ)【03】

f:id:L10Eng:20181028171344j:plain

仕上り

スピーカ1対(R/L)に、ミニワッター(アンプ)2台を接続する切換え器が出来上がった。

安価な作りではあるが、見栄えはそれほど悪くなく、機能面での不備もない。

  • スピーカ接続端子は、全てビス止め構造とした。ケーブルに丸形圧着端子を付けて使用する。
  • バナナプラグはあまり好きではない。強電屋さん(配電盤など)は、圧着端子を使った配線が殆どである。
  • 大型トグルスイッチの上下操作に伴ってパネル(ブリキ)が若干波打つが、内部配線に短絡が起きるようなことは無く、ケース(ASHTRAY)が変形することもない。

ミニワッター2台の切換(セレクタ)【02】

ケース(箱)の穿孔

f:id:L10Eng:20181021191505j:plain

ミニワッター(アンプ)のセレクタ用ケース(箱)が出来上がった。

  • 先ず、部品をいろいろ並べ替えながら配置を決定。
  • 決めた配置に基づいて、穿孔図を作成(Word2007を使用)。
  • この穿孔図をケースに貼付し、線に沿ってカッターナイフでケガキ。これを色鉛筆でなぞって、見やすくする。
  • ケースにポンチを打って、ドリルで穴あけ。角穴は、φ3穴を並べてあけてニッパで切抜き、ヤスリで仕上げると言うよくある方法をとった。
  • 案の定、穴の周辺が歪んだ。ただ、板面に部品を取付けるので、そこそこの外観にはなるだろうし、内部に基板などがないため隙間ができても支障はないし…。
  • この穴の周辺やキズ(作業ミス)に対し、クリアラッカー(車用タッチアップペイント:part5 15V版(19V版の基板レイアウト)製作時の残り)で錆止めをした。Crメッキ風のケース(箱)なので、補修塗りが目立ちにくい。

ブリキ板(t:0.4mm程度)のヤスリがけは結構きつかった。鉄材であることと、薄いので力が逃げることに理由がありそう。

ミニワッター2台の切換(セレクタ)【01】

f:id:L10Eng:20181020114518j:plain

二世代のミニワッターを切換えて活用する

約二年の間に、ミニワッターpart2とpart5 15V版(19V版の基板レイアウト)の2台を制作してきた。

このそれぞれに魅力があるので、入力ソースで使い分けして行くこととし、手持ち部品を活用しながら、安価にセレクタを作ることを目指した。

  • 簡素な機能ではあるが、頭の整理を兼ねて回路図を作成(Word2007を使用)した。ぶっつけ本番で組み立てると、きっとミスをしたに違いないと感じた。
  • 実は、以前からこんな構想を描いていて、4接点のトグルスイッチとスピーカ接続端子を秋葉原買い集めていた。ここでやっと、我が重い腰を上げる次第
  • ケース(外箱)になりそうなものをダイソーで探したら、ASHTRAY(税別100円)を見つけた。たまに百均へ行ってみると、面白いものがけっこうある。
  • 外観は悪くないが、ブリキ板(t:0.4mm程度)なので、穿孔がむずかしそうではある。

f:id:L10Eng:20181020121420j:plain

材料は揃ったので、次は、部品配置を決めたうえで穿孔図を作成する工程になる。

 

ミニワッター用ケースの構造要件

f:id:L10Eng:20181011224226j:plain

 前後パネルと底板が分離する構造は作業性が良好

ぺるけさんのミニワッターシリーズでは、タカチ製HENシリーズのケースを使用されている。

http://www.op316.com/tubes/mw/mw-15v-p5.htm

このケースは、前後パネルと底板、上板が分離する構造であり、穿孔作業から基板や周辺部品の取付け・配線作業、動作確認・調整作業までの全てをスムーズに運べる。

拙ミニワッター(part2、part5 15V版)はHENシリーズを使用していないが、この分離構造要件は踏襲している。

このことで、先日のミニワッターpart5 15V版(19V版の基板レイアウト)改修(ボリューム~基板間配線の交換)においては、ケース底板を外すだけで簡単に作業を済ませることができた。