アースラグ取付部に原因と推定
この二三日前から、タカス基板で作った「トランジスタ式ミニワッターpart2」の電源投入時に不調が出てきた。
〔1〕現象
- 電源投入時にノイズ(ザザ…)が出る。
- 更に、R側から音が出ない。
- ケースのアルミ部分をコンコン叩くと、スピーカからそのような音(発振しているような感じの)が出る。
- 何度か電源投入/遮断すると、解消する。
〔2〕原因調査
- 入力側の2系統(RCA)、スピーカ、ACアダプタ(DC12V)の各ケーブル配線をいったん抜いて、再接続。
- ACアダプタを別の機種に交換。
- このいずれも、原因にない。
〔3〕原因推定と対策
⇒アース接続用ラグ取付(締付)に原因があったもよう。
- あらためて回路図を振り返った。ん!…電源投入時の不調なのだから、電源入力部に原因があるはず。
- 現物を思い起こすと、part2はDC12V-=GNDである。また、叩くとスピーカから共鳴音が出るということは、アースラグの部分が怪しいと考えた。
- ケースを分解して、ラグ取付ビス・ナットを一旦取り外し、アルマイト処理剥離部分~ケース断面(アルマイトなし)間の導通アリを確認。
- このビス・ナットはゴム足留めを兼用している。ビスを真鍮製(従前は黒メッキ品)に交換し、キツク締め直して復元。4足とも。
- 復元後、さっそく電源投入。 →一発で正常に立ち上がった。R/L両方とも正常に音が出る。 →継続稼働し、異常なし。
- 動機的には、二週間ほど前にケースの解体/復元を伴う作業をしていた。また、このところ気温と湿度の低下が大きく、ゴム足が硬化してナットが緩んだ?(ゴム足へのダメージを意識して、若干緩めにビス止めした経緯はあった)。このあたりに原因があったのかと推定する。
※ミニワッターでは、ぺるけさんの設計に不備はなく、部品不良も無きに等しいのであるから、トラブルの原因は作り手の不備にたどり着く。これを前提にして、自分の頭で考えることの大事さを感じたところである。