19V版基板レイアウトでミニワッターPart5 15V版を作る【19】

ミニワッター基板周辺の配線要領

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ミニワッター基板周辺の入出力信号や電源、アース関係の配線では以下のような要領とした。

(1) 基板の下を通す配線を先行する

  • 基板の下を通す前後のパネル取付け部品間(RCAピンジャック、入力切換スイッチ(本機ではトグルSW)、ボリューム、電源DCジャックなど)を渡る配線を先行する。
  • この配線は、ある程度の余長をとった方が良い。少なくとも、ボトムカバー(アース)にピッタリ近付けておき、ノイズを拾わないようにすること。
  • パネル取付け部品は、ケース内側方向へ外せることを基本(ぺるけさんの思想)としているので、この関係の配線で余長をとることは、後々の点検や修正を容易にする。
  • オーディオ入力信号部の配線はR/L間で、出力信号部はスピーカの+/-間でそれぞれ対撚り処理をする。電線は、RとLで色分けを決めておく。

(2) パネル面部品間の配線

  • 入力切換スイッチの配線は、パネルから取外した状態でハンダ付けした方が良い。作業性に優れることと、ハンダ鏝でパネルを汚すようなミスを防止できる。
  • 部品間の渡り配線も、余長をとっておく。ここでも、後の点検や修正を考慮しておく考え方である。
  • 短い電線の被覆を剥離する場合は、ラジオペンチとワイヤストリッパを使うと良い。(当方のラジペン(ヤットコ)は、電電公社に勤めていた叔父さんからいただいたもの)

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(3) 基板~周辺部品間の配線

  • 基板から余裕を持って電線の引出しをする。ぺるけさんの「13.組み立て配線の下準備=線出し」などをあらためて読んでおく。諄いようなるも、電線の色分け基準を自分なりに決めておくことも大事。(後の点検や修正を考慮

http://www.op316.com/tubes/mw/mw-15v-p5.htm

  • 基板は仮止めにしておき、周辺部品(ボリューム、LEDランプ、スピーカ端子など)と配線する。動作確認後、基板を正式にビス止めする。
  • アースラインはぺるけさんの教えに準じた。ただ、RCAジャックの構造が異なるため、この近くのゴム足用ビスにアースラグを取付けて対応した部分で若干の相違がある。

本機では基板を横置きにしたことで、この周辺の配線を短くできた。また、ケース(LEADのSK-180)の大きさも手ごろで、配線作業がスムーズに運んだ。