ミニワッターに拘りたい

アンプという言い方で一括りにしたくない

ここまで「ぺるけ「」さん設計の「ミニワッター」シリーズ2台を製作してきた。

正確には,2台目のpart5 15V版(19V版の基板レイアウトで作る)の製作工程遅延の状態ではあるが。

 

小生は、この「ミニワッター」シリーズをアンプという言い方で一括りにしたくない。

ぺるけさんの緻密な設計と稀有なノウハウ公開のありがたさはもちろん、

自作でしか味わえない音の悦び(机上の論理だけでは達しえない)、努力への報われ方、自分で考えることの思辛さなどなど…。

これをアンプのような軽い言い方で呼びたくない。

 

※余談である

「ぺるけ」さんを師匠なんてなかなか呼べないものだと思っている。

師匠と呼べるのは、弟子と認められた方をいうのではないか。自称するとしても、かなりのスキル(精神面も含めて)のある方が当てはまるのではないだろうか。

19V版基板レイアウトでミニワッターPart5 15V版を作る【13】

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前後パネル・ボリュームケース・ボトムカバーの連接

本機では、ケース(LEADのSK-180)の全面・後面パネルとボトムカバー、さらにはボリュームのケースを連接している。

  • アースとしての連接処理である。この連接を怠ると、特にボリューム部分でノイズに悩まされることになる。(先のミニワッターpart2のところで説明済み)
  • 前後パネルは、ボトムカバー取付け皿ネジ穴の周辺のアルマイト処理をヤスリで剥離した。
  • 同様に、前面パネル取付けのボリュームネジ穴周辺もアルマイト処理を剥離した。
  • ボトムカバー(底板)は導電性のある3価メッキ処理であるので、何も手を加える必要がない。
  • この作業の後に、テスタでケース各部位間の導通確認をしている。

なお、このケースのアルマイト処理は比較的薄くて軟らかいので、簡単に剥離作業ができた。

 

安くても使えたグッズ

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ミニワッター製作の中で使った

1)軸付砥石

 主にバリ取りの仕上げに使えた。

つかみやすいので、手回しクリクリでバリ取りの仕上げ(穿孔周辺のギザギザを完全に取る)が綺麗にできた。

砥石は柔らかめで減りは早いので、均一に使って行くのがポイント。

100円ショップで買ったもの。

 

2)使い捨てつなぎ服

 塗装や穿孔作業で有効。

当方のは不織布製であったが、塗料が浸透してくる(軽い塗装作業ではあった)ことはなかった。通気性も悪くなく、そんなにヤワな作りではなかったので結構長く使えそう(使い捨てと言うほどにない)なので、一家にひとつあると色々と便利と思う。

近所のホームセンタで280円で買った。

19V版基板レイアウトでミニワッターPart5 15V版を作る【12】

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基板と周辺部品取付けの概況

ミニワッターpart5 15V版を19V版の基板レイアウトで作るという我がプロジェクトは、ケース穿孔作業の終了に至った。

ここまでの所感を記す。

  • ボトムカバーはSPCC(鋼板) 製なので、放熱用の穿孔部周辺をクリアラッカー(車のタッチアップペイントを使用)を使って発錆防止を図った。 ――φ3mm程度の小口径はこの対象外とした――
  • 基板は樹脂製ナット(高さ:5mmで内側はユニクロメッキ色)を使用してボトムカバーから浮かせた(絶縁)。 ――実は、高さ:10mmの樹脂製スペーサを予定していたが、電解コンデンサとトップカバー間の隙間が殆どない事態に陥ったため、急遽、近所のホームセンタで@11円(税込み)にて調達した(ぺるけさんからH=6mmのスペーサを頒布いただくのが正解)――

アルミ電解コンデンサの定格電圧を25Vとする場合は、高さ:43.6mmのHEN110420ケースは使用不可。4700μF品が入らないため。

  • この問題以外は特段の不備は出なかった。基板周辺のスペースも程よく、配線引き回し上の問題も無さそうである。

この先の工程は、今のところ見通しが立っていない。

シャーシやケースなどの加工について

トランジスタ式ミニワッタ―Part5 15V版を19V版基板レイアウトで作る我がプロジェクトは、かなり工程の遅れが出ている。

いろいろと事情があったためで、ここに来てやっとケースの穿孔作業が終わったところである。

この作業において、感じたことを綴っておく。

  • 安全第一で作業する。
  • 決して無理はせず、基本事項の手間を惜しまないこと。
  • 電動ドリルによる穿孔は、ぺるけさんの記事をあらためて良く読んでおくこと。

http://www.op316.com/tubes/tips/k-hole1.htm

  • 「正確な位置ときれいな丸穴」というのは、正しい道具と熟練を要するものであると感じた。そういう点で、LEADのSK-180を選定した我が判断は悪くなかった。(特に、ぺるけさんのような放熱孔作りは難易度が高いと感じる)
  • 切削油は必須である。
  • 表面に出る部分の穿孔作業では、マスキングテープなどで養生(不意な傷を防止する)すること。また、この養生は最終段階まで残しておくこと。
  • ドリルの正転/逆転を間違えないこと。

 

19V版基板レイアウトでミニワッターPart5 15V版を作る【11】

ケースのケガキ方法

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ケースのパネルに穿孔図を貼付して、カッターナイフでケガキした。

  • ケースのパネルに穿孔図(Word2007で作成)をテープで貼付して、穿孔部のセンター位置を示すよう、穿孔図の上から十字にカッターナイフの刃を入れてケガく要領とした。
  • この方法だと、各穿孔位置の相互関係を確保でき、全体のバランスもとれる。
  • 特別な工具(ケガキ針など)は無用である。
  • ドリルビットよりも大口径の穿孔は、このセンターケガキを使って、円定規と極細サインペンなどで表記すればよい。

この後は、センターポンチを打ってドリル作業とういような流れか…。

(自己都合で、だいぶ工程に間が開いてしまった)

 

19V版基板レイアウトでミニワッターPart5 15V版を作る【10】

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ミニワッターpart5 15V版ケースの穿孔図

19V版の基板レイアウトで作るミニワッターpart5 15V版用ケースの部品レイアウトが固まったので、穿孔用図面を作成した。

  • Word2007を用いて現尺(1:1)で作図。
  • これをプリンタで普通に印刷。
  • ケースの部位別に切取ってテープで貼付け、部品配置と寸法の関係を確認した。

ピッタリはまった。