ミニワッターPart5用ケースの通風口

ミニワッターPart5用ケースの通風口(面積)検討

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ぺるけさんの▲●■大人の自由空間▲●■「オーディオ自作ヘルプ掲示板」に、ミニワッターPart5用ケースの表面温度についての質問投稿があった。投稿日:2018年 8月31日(金)

https://8604.teacup.com/very_first_tube_amp/bbs

この掲示板の拝見を契機に、拙ミニワッターPart5 15V版(19V版基板レイアウト)はどうなるのかを検討したのが上表である。

  • Part5 15V版(19V版基板レイアウト)用ケース(LEADのSK-180底面に通風口を穿孔)としては、”オリジナル(ぺるけさんの作例)の通風口面積を十分に満足する”という結論に至る
  • 室温28℃で実機ケースの表面温度をみても、40℃を上回ることはなかった。
  • このケースに19V版基板を収納することを想定した場合でも、オリジナルの通風口面積相当になる。使えそうである。
  • なお、温度上昇についてはさまざま条件が絡んでくるので、通風口面積だけで評価することはできない。実機の温度上昇具合から体感的な評価をするというような考え方ではないかと、自己流に思うところである。

上面に既成の通風口があるケースは、ドリル穿孔の手間やミス(オムスビ穴など)のリスクがないため、不調法ものの当方にはうってつけといえる。

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アルミ電解コンデンサのディレーティング

拙ミニワッタ―Part5 15V版(19V版基板レイアウトで作る)は、定格電圧25Vのアルミ電解コンデンサを全面的に使用した。

動機的には、秋葉原で調達する際に”15V電源なのだから16V品は裕度で心配”というのが頭によぎり、25V品にしたというのが本音であった。

このことで、

  • 基板のパターン図作成では、電源系の3300μFが一回り大きくなることで若干苦労した。

※高さ:43.6mmのHEN110420ケースは使用不可。4700μF品が入らないため。

  • 一方、定格電圧の面でディレーティングになった。副次的な効果として、リップル電流定格が大きくなることから、ロングライフ化につなげられたと言えなくはない
  • 耐用寿命という視点では105℃定格品というのもあるが、「標準品を使用する」ミニワッターの思想から外れるのでNGと、勝手に思い込んでいる。

結果オーライというところか。

ミニワッターpart5のアルミ電解コンデンサ実装寸法

ミニワッターpart5で使用するアルミ電解コンデンサの基板実装寸法

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19V版の基板レイアウトで作るミニワッターpart5 15V版のパターン図作成では、アルミ電解コンデンサの実装寸法の関係でけっこう手間取ったので、

後追いではあるが、このコンデンサの実装寸法一覧を整理した。(この他の部品では、実装寸法で悩むことはないはず)

  • パターン図作成においては、部品の寸法関係を目(1吋:2.54mm)で扱った方が便利なことが多いため、表中に記載した。
  • アルミ電解コンデンサは、東進工業や日本ケミカルコンデンサの標準品を使用する前提とした。
  • ミニワッターpart5の15V版、19V版ともに3300μFを使用する。基板実装上の留意点は、定格電圧により実装寸法の相違が出ることにある。
  • 実装寸法:目(1吋:2.54mm)の視点では、製造メーカ二社間に相違は無い。

19V版基板レイアウトでミニワッターPart5 15V版を作る【23】

16WVのアルミ電解コンデンサで構築した基板

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ミニワッターpart5 15V版を19V版の基板レイアウトで作る我がプロジェクトは、大いなる満足感を得ることができた。

こんなことから、アルミ電解コンデンサを16WV統一で基板製作をすることを考慮したパターン図を作った。

※現在稼働中の我が基板は、25WV品で製作している。高さ:43.6mmのHEN110420ケースを使用する場合は16WV品が必須。

  • ぺるけさんから、標準定格品で部品頒布を得ることを考慮したもの。

http://www.op316.com/tubes/buhin/b-trmw-p5.htm

  • 16WV化すると、電源系3300μFの口径が一回り(1目)小さくなるため、放熱面での利点(風通しが良くなる)が生まれる。――部品実装の観点からすると、19V版の電源系3300μF一本化は利点(スペース効率と仕上りスタイルの面で)が多いと感じている。

ユニバーサル基板取付け部品リードの処理方法

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部品のリードを円弧状に曲げて取付ける

これまでミニワッターpart2やpart5 15V版(19V版の基板レイアウト)を製作してきたが、ユニバーサル基板(タカス製)へ取付ける抵抗器やダイオードなどのリード処理で、円弧状に曲げるのもありかな~と考えていた。

 

そんな折、ぺるけさんの▲●■大人の自由空間▲●■「オーディオ自作ヘルプ掲示板」
2018年 7月28日(土)で、ジャンパ線の半断線に起因するトラブルの投稿があった。

https://8604.teacup.com/very_first_tube_amp/bbs

  • 半断線の起こった経緯は、ジャンパ線を基板に取付ける際に”ラジオペンチで角をつけた”ようなことが考えられるとのこと。
  • この投稿を拝見して、上記の「円弧上に曲げる」がいちばんとの思いが強くなった。ジャンパやリードの折り曲げストレスを小さくする主旨である。

 ――ジャンパ線は、指先で曲げられる角度とする。(角をつけるほどではなく)

 ――抵抗器などは、ドライバのシャフトなどを使って円弧状に曲げる。

 

リードを円弧状に曲げるのは、かなり昔の基板(キット製品だったかも)で見かけた。

次作ではぜひやってみようと思っている。

19V版基板レイアウトでミニワッターPart5 15V版を作る【22】

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2連VRのギャングエラー補正抵抗器を基板内に移設

我がトランジスター式ミニワッターpart5 15V版は、50kΩ2連VR(Aカーブ)UNIT2側へ補正抵抗器:240kΩを取付けることでギャングエラーを補正している。

このたび、補正抵抗器を基板(19V版レイアウト)内に移設した。

  • 当初のVRへ抵抗器を直付けでは、この端子周辺がかなり混雑していた。所要抵抗値が240kΩであり、手持ちの関係で220k+20kで構成する苦しい事情もあった。
  • 基板の部品実装をよく検討したら、1/4W抵抗器2本取付けのスペースがあった。

 

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なお、ぺるけさんの部品頒布ページを拝見したら「1/4W型の金属皮膜抵抗器:240kΩ」が存在していた。

http://www.op316.com/tubes/buhin/b-cr.htm

当方が秋葉原を歩いた範囲では、240kΩは見つからなかった。ぺるけさんの頒布ページに敬服。

現USB-DACの考察

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三年間愛用のUSB-DAC

ぺるけさんのミニワッターシリーズを知ったきっかけを作ってくれたのが、USB-DACの自作である。

ここにきて、当方がUSB-DACの経緯などを整理しておくことにした。(AKI.DACのR/L間クロストーク対策は拙DACでは未対応)

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  • 何十年もブランクのあった自作であり、出来るだけシンプルにすることを大前提に、LCのローパスフィルタ式とした。
  • トランス式は非常に魅力的であるが、簡単には手に入りそうにない(オークションは食わず嫌い)。
  • LCフィルタ式は、トランジスター式ミニワッターツアラーPart5で採用されており、この部分を利用することに問題はないと判断した。

http://www.op316.com/tubes/tourer/tourer-p5.htm

  • ぺるけさんの「AKI.DAC-U2704 (秋月電子DACキット)の使い方」を何度も読み返して参考にさせていただいた。

http://www.op316.com/tubes/lpcd/aki-dac.htm

  • AKI.DACとケース(タカチのYM-130)以外の部品は、ぺるけさんから頒布を得た。