タカス基板でFET&CRD選別冶具を作る【01】


一年ほど前から、ぺるけさん設計の「FET&CRD選別冶具」製作に向けた構想を練って来た。

My Toy Box

やっと今頃になって、タカス基板 IC-301-70を使った設計・製作を始めたところである。

 

☆回路構成

 当回路は、ぺるけさんの「FET&CRD選別冶具(改訂版)」をベースに、以下のように構成した。

  • ぺるけさんの記事にある、「たとえば「1.1kΩ+10kΩボリューム」にすれば、5mA~0.5mAくらいの範囲の定電流特性が得られます」にのっとった。手軽でコンパクトに仕上がるため。
  • 定電流部のアルミ電解コンデンサは、10μFの直列接続で代用(手持ち部品の活用)した。10μFの1個でも良さそうではある。
  • 12V電源スイッチを省略した。スイッチ付きのテーブルタップで代用できるため。

 

☆パターン図

 タカス基板のパターン図は、いつもどおりWordで作成した。

トランジスタの向きを修正して差替え:2025年4月27日

  • 9回ほど書き直した。基板にすると、部品配置や配線の設計が極めて楽になる。
  • 試料FET取付け用に、3Pピンソケット:2個とピンヘッダ:3個を設けた。6P ICソケットは、ピンヘッダとICクリップ線で3本接続すればフリーに使える(デュアルFET:2SK2145(SOT23変換基板を使用)の測定など)ようにした。
  • 抵抗器は、手持ちの関係で1/4Wのスモールサイズと普通サイズの混在になっている。基板にスペースがあるので、全て普通サイズでも搭載(若干、ジャンパー配線の見直しは必要)できる。

 

☆基板製作

 パターン図と回路図を3回照合・確認したうえで、基板の製作へ進んだ。

  • 基板のランド位置(座標形式)を、マスキングテープを使って表記する。これは必須である。
  • ジャンパー配線は、渡りなし(単独線)を先行する。これを目印にしながら渡り配線、被覆ジャンパー配線の手順とする。
  • 部品は、背の低い抵抗器とダイオード関係 →ピンソケット関係 →トランジスタ、LED →アルミ電解コンデンサ →背の高いトグルスイッチのような流れで取付ける。
  • トグルスイッチには、台所の発泡スチロール板に用途印刷の切抜きを貼付した銘板を作り、レバー部に差し込む(貼付なし)。ピンソケット関係には、端子名を印刷した切抜きを両面テープで貼付ける。
  • 最後に、はんだブリッジや漏れなどの無きことを目視確認。さらに、テスターを使って部品端子間の導通を確認する。

 

今回も、タカス基板による設計・製作の容易さと経済性、正確性を実感した。

次のケース組込みまでは少し時間を置きたい。老眼に優しくしよう。