導通で配線チェックが効果的

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導通(0Ω)チェックによりハンダ付け不良を発見した

ぺるけさんのトランジスタ式ミニワッターPart5 15V版を、19V版基板レイアウトで作る我がプロジェクト。

基板が組み上がったので、火を入れて調整するステップに至った。

〔1〕部品取付けと配線のチェック

  • 電源を入れる前に、もう一度、部品取付け(定格値、極性を含む)とジャンパ配線をパターン図と照合(図面にマーキングしながら)した。
  • 大丈夫。

〔2〕電源部のテスト

  • 電源部分の正常動作は、アンプ部の部品取付け前に確認済み。
  • 全体が組み上がり、DCプラグとスピーカ出力部分の仮配線をして、DCプラグ接続口で+・-間短絡の無きことを再度確認。⇒OK。
  • ACアダプタ(出力:DC15V)を接続して通電。
  • R/LのV+、V-とも設計値の範囲内にあることを確認した。

〔3〕アンプ部のテスト

  • 次いで、アースとスピーカ間にテスタ(DC電圧レンジ)を繋いでDCオフセット電圧を測定。
  • ヤバイ!! ⇒R側が0.09V位である。L側は3mV位で正常。
  • 即!⇒電源遮断。

〔4〕図面自体と基板の部品取付けの再チェック

  • 異常の原因は「部品取付けと配線しかない」と、ぺるけさんが事あるごとに仰っている。回路にミスはなく、半導体部品を始めとして殆どがぺるけさんの頒布品ゆえ、この関係で不良の起こる筈はないのだから。
  • 先ず、自作のパターン図が本当にミスなしなのか、もう一度回路図とマーキング照合(これで五回目になるか)した。 ⇒やはりミスなし。
  • 部品取付けにミスなし。

〔5〕配線チェック

⇒結果は、ジャンパ配線部分のハンダ付け不良であった。

  • 配線チェック方法をいろいろ考えた。現物があるのだから、「ジャンパ配線の一本ごとに導通(0Ω)を元にパターン図と照合」するのが一番と判断して、実行。
  • パターン図にマーキングしながらR側配線をチェック。 ⇒何度診ても、R側の2SA1680Yベース~2SK170ドレイン間に導通が無い。
  • 裏面の1目間ジャンパのハンダ(ランド)間で導通なし。このチェックでは、先の左右反転パターン図が役に立った。
  • そこで、ハンダ除去してジャンパ線(1目:2.54mmの長さ)を交換。
  • ジャンパを交換したら、正常な導通に至った。断線ではないので、ハンダ付け不良が原因ということになろう。 ⇒まさかハンダ付け不良とは…
  • L側配線の導通チェックは、全てOKなり。

〔6〕DCオフセットチェック

⇒R/Lとも、設計値の範囲に至った。

  • 最初の手順で、再通電。R側も3mVに入った。
  • R/L両方の終段トランジスタが温かい。電源のトランジスタも。
  • ケース組込み前で、R/Lとも1.9mV程度のオフセットに至った。 ⇒一安心!

「配線チェックは、導通(0Ω)確認が一番」という我が結論である。