トランジスタの診断

トランジスタをデジタルテスタで診断する

f:id:L10Eng:20180611222015j:plain

ネット閲覧中に、トランジスタの良否診断をデジタルテスタでできないか?のようなQ&Aがあった。

そこで、ケースへの組込みの遅れている我が「トランジスター式ミニワッターpart5 15V版」のトランジスタで試験してみることにした。

(1) 基板取付け状態でトランジスタの診断可否

 基板に取付けた状態ではトランジスタの診断はできない。

 トランジスタには抵抗、コンデンサなどが接続されているため、これら周辺部品の影響を受ける。

 

(2) トランジスタ基板から取外して診断する

 今の状態なら、基板からトランジスタを外せる。

アナログテスタでは何度も診断しているが、デジタルではやったことがない。また、こんな機会はめったにない。

  • ミニワッターpart5 15V版基板から、R側のトランジスタを取外すことにした。
  • トランジスタは4種である。「2SA950-Y」「2SA1680」「2SC3422-Y」「2SA1359」
  • デジタルテスタのダイオードテスト機能(DC電圧を印加する)を使って、B(ベース)~C(コレクタ)、B~E(エミッタ)のような極間で診断するやり方とする。

 この診断結果は以下のようになった。

f:id:L10Eng:20180613124631j:plain

  • アナログテスタと同じ考え方で診断できることが分かった。
  • テスタの機種によっては、この方法が使えないかもしれない。(使える可能性の方が高いはず)