トップカバーにシールド効果を持たせる
ミニワッターpart5 15V版(19V版の基板レイアウトで作る)用のケースは、LEADのSK-180を使用することとした。
同ケースのトップカバーは塗装されており、他の三辺(ボトムカバー、フロント・リアパネル)とは絶縁状態になるため、この部位にシールドを施すこととした。
(1) ケース全体(四辺)にシールド効果を持たることの背景など
- ケース全体としてシールド効果を持たせないと、ケースに手を触れたときなどにノイズで悩まされることになる。このことは、ミニワッターpart2製作時に体感している。
- ぺるけさんは「電子機器のケースはシールドを施すのが常識」のように述べておられる。また、「私のアンプ設計マニュアル / トラブル・シューティング編」でも述べておられる。
http://www.op316.com/tubes/tips/trbl3.htm
(2) トップカバーのシールド方策
- トップカバーの内側へアルミ箔を貼付し、これをボトムカバーのビス止め部と連接する方策とした。カバーの塗装を剥離するのは、錆の原因になるのでやめた。
- アルミ箔は、百円ショップのアルミ皿(厚さ:90μm)を利用した。食品用アルミホイルは耐久性に不安があり(拙宅では11μm厚)、レンジフード用や壁保護用などのアルミ箔は樹脂コーティング(非導通)されていることが多いので要注意。
- シールド用アルミ箔は、左右二等分で構成する。この方が貼付作業が楽になることと、アルミ皿2枚入りの商品であることもあって。
(3) シールド用アルミ箔の切出し
- 型紙を作り(Word2007を使用)、トップカバーに当てがって寸法関係を確認した。型紙は、全体に小さめにして、貼付時の誤差を逃がす配慮をした。
- 皿からの材料的(大まか)な切出しはハサミでも可能。但し、歪を少なくするような切り方の配慮が不可欠。
- この材料(アルミ板状)に型紙をあてがい、要所にポンチ(当方は千枚通しを使用)を打っておく。
- このポンチ(目印)を使って、カッターナイフでゆっくり・繰返しながら切込みを入れて型紙どおりに切出す。
(4) トップカバーへの貼付
- 切出したアルミ箔2枚は、カッターナイフ刃先による返りが出るので、木片などを使って延ばしておく。
- カバーの曲がり部分に対応するようアルミ箔を曲げておく。
- アルミ板の周囲に両面テープを貼付する。当方は、辺の全部へテープを貼らずに(間隔を開ける)誤差の逃げ代を作っておく考え方とした。
- 両面テープを貼ったアルミ箔は、トップカバーのセンターラインで合わせ、外側へ向かって段階的にカバーへ貼付(テープ剥離紙をはがす)して行く手順とする。誤差を外側へ逃がすという考え方にて。
- テープの剥離紙をはがすのには、千枚通しのようなものが便利。狭いところでの剥離作業となるため、指先だけでは厳しい。
- アルミ箔へのトップカバー取付け用ビス穴は、現物合わせでφ3mmのドリル刃でゆっくり手回しで穿孔すると良い。薄いとはいえ金属であるため。