19V版基板レイアウトでミニワッターPart5 15V版を作る【23】

16WVのアルミ電解コンデンサで構築した基板

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ミニワッターpart5 15V版を19V版の基板レイアウトで作る我がプロジェクトは、大いなる満足感を得ることができた。

こんなことから、アルミ電解コンデンサを16WV統一で基板製作をすることを考慮したパターン図を作った。

※現在稼働中の我が基板は、25WV品で製作している。高さ:43.6mmのHEN110420ケースを使用する場合は16WV品が必須。

  • ぺるけさんから、標準定格品で部品頒布を得ることを考慮したもの。

http://www.op316.com/tubes/buhin/b-trmw-p5.htm

  • 16WV化すると、電源系3300μFの口径が一回り(1目)小さくなるため、放熱面での利点(風通しが良くなる)が生まれる。――部品実装の観点からすると、19V版の電源系3300μF一本化は利点(スペース効率と仕上りスタイルの面で)が多いと感じている。

ユニバーサル基板取付け部品リードの処理方法

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部品のリードを円弧状に曲げて取付ける

これまでミニワッターpart2やpart5 15V版(19V版の基板レイアウト)を製作してきたが、ユニバーサル基板(タカス製)へ取付ける抵抗器やダイオードなどのリード処理で、円弧状に曲げるのもありかな~と考えていた。

 

そんな折、ぺるけさんの▲●■大人の自由空間▲●■「オーディオ自作ヘルプ掲示板」
2018年 7月28日(土)で、ジャンパ線の半断線に起因するトラブルの投稿があった。

https://8604.teacup.com/very_first_tube_amp/bbs

  • 半断線の起こった経緯は、ジャンパ線を基板に取付ける際に”ラジオペンチで角をつけた”ようなことが考えられるとのこと。
  • この投稿を拝見して、上記の「円弧上に曲げる」がいちばんとの思いが強くなった。ジャンパやリードの折り曲げストレスを小さくする主旨である。

 ――ジャンパ線は、指先で曲げられる角度とする。(角をつけるほどではなく)

 ――抵抗器などは、ドライバのシャフトなどを使って円弧状に曲げる。

 

リードを円弧状に曲げるのは、かなり昔の基板(キット製品だったかも)で見かけた。

次作ではぜひやってみようと思っている。

19V版基板レイアウトでミニワッターPart5 15V版を作る【22】

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2連VRのギャングエラー補正抵抗器を基板内に移設

我がトランジスター式ミニワッターpart5 15V版は、50kΩ2連VR(Aカーブ)UNIT2側へ補正抵抗器:240kΩを取付けることでギャングエラーを補正している。

このたび、補正抵抗器を基板(19V版レイアウト)内に移設した。

  • 当初のVRへ抵抗器を直付けでは、この端子周辺がかなり混雑していた。所要抵抗値が240kΩであり、手持ちの関係で220k+20kで構成する苦しい事情もあった。
  • 基板の部品実装をよく検討したら、1/4W抵抗器2本取付けのスペースがあった。

 

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なお、ぺるけさんの部品頒布ページを拝見したら「1/4W型の金属皮膜抵抗器:240kΩ」が存在していた。

http://www.op316.com/tubes/buhin/b-cr.htm

当方が秋葉原を歩いた範囲では、240kΩは見つからなかった。ぺるけさんの頒布ページに敬服。

現USB-DACの考察

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三年間愛用のUSB-DAC

ぺるけさんのミニワッターシリーズを知ったきっかけを作ってくれたのが、USB-DACの自作である。

ここにきて、当方がUSB-DACの経緯などを整理しておくことにした。(AKI.DACのR/L間クロストーク対策は拙DACでは未対応)

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  • 何十年もブランクのあった自作であり、出来るだけシンプルにすることを大前提に、LCのローパスフィルタ式とした。
  • トランス式は非常に魅力的であるが、簡単には手に入りそうにない(オークションは食わず嫌い)。
  • LCフィルタ式は、トランジスター式ミニワッターツアラーPart5で採用されており、この部分を利用することに問題はないと判断した。

http://www.op316.com/tubes/tourer/tourer-p5.htm

  • ぺるけさんの「AKI.DAC-U2704 (秋月電子DACキット)の使い方」を何度も読み返して参考にさせていただいた。

http://www.op316.com/tubes/lpcd/aki-dac.htm

  • AKI.DACとケース(タカチのYM-130)以外の部品は、ぺるけさんから頒布を得た。

 

19V版基板レイアウトでミニワッターPart5 15V版を作る【21】

DCオフセットの最終調整f:id:L10Eng:20180623191747p:plainトランジスター式ミニワッターpart5 15V版基板(19V版の基板レイアウト)をケースに組込んでから10日ほど経過した。

外気温度変化の少ないこの時期でもあり、最終的なDCオフセット調整を実施した。

  • ぺるけさんの記事にある「最終的なDCオフセットの調整」に従って実施。

http://www.op316.com/tubes/mw/mw-15v-p5.htm

  • デジタルテスタで「アース~スピーカー端子間」の電圧を測定し、R/Lともに0.1mV程度に調整できた。
  • この調整では、ケースのトップカバーを半開き状態にして、調整用ドライバで半固定抵抗器を回す方法とした。ドライバは長く所有してきたもので、樹脂製シャフトが温度的・電気的な影響を与えず、先端が半固定抵抗器の溝にピッタリ。今になって大いに役立った。

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通電テスト時の養生方法

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基板周辺部品と配線の養生

基板のテスト(トラブルシューティングの場合も)のためケースから取出す場合は、通電時の短絡障害などを防止するための養生が欠かせない。

  • 配線付きの部品は、ビニール袋に入れておく。特に、ボリュームは金属部の露出が多いので、他の部品などと誤接触して障害に至る危険性がある。
  • 配線の末端は、テープを巻いておく。
  • 仮設の配線は、必要限の長さにとどめる。
  • 基板の下側には、ビニールシート(プチプチ)などを敷く。この上には、工具などの金属物を乗せない。
  • 机上の4S。

 

部品の回転止め穴をどうするか

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トグルスイッチのパネル面取付け例

「回転部品の実装の知恵 (ロータリースイッチ、ボリュームの取り付け) 」という題目で、――回転止めツメの位置に合わせてパネル側に穴を開けて、そこにツメを噛ませることで力がかかっても部品が回転しないようにする――ぺるけさんのノウハウが紹介されている。

http://www.op316.com/tubes/tips/k-rotary.htm

こんな観点でネット上の機器製作例を拝見すると、トグルスイッチについてもパネル面に回転止めツメ穴を開けるのをみかける。

当方は、ぺるけさんのミニワッターシリーズなどの実機写真を参考にして、回転止めツメ穴を開けない取付け方としている。

  • スイッチ付属のワッシャ・ナットの配列を入れ替えて、回転止めツメのあるワッシャを逆向き(突起をケース内側へ向ける)にする。
  • パネル面へは、付属の菊ワッシャを食い込ませて締付る。同スイッチの操作は上下動なので、この固定法で対応できる。
  • パネル表側のナットは、指先(工具を使わない)で回して取付ける。チョット厳しい作業とはなるが、パネル面に傷をつけない配慮である。
  • 最後は、ナットの緩み止めとしてケース内側でラッカーなどを塗布しておく。